考えたり表現したりする場面を設けることができ、
生徒の主体的参加につながる

北海道札幌北高等学校
前田 健太朗 先生(左)・藤島 慶太 先生(右)

ご指導状況
情報科ご指導歴

前田先生 2005年度以降
藤島先生 2014度年以降

現在のご指導状況

情報科専任(お二人とも)

  • 8クラス×週2コマ(1コマ65分)
  • 履修科目:情報の科学
ご指導のICT環境

一人一台デスクトップPC等
Chromebook 42台配備

実施概要
学年・時期

高校1年生11月

単元

情報デザインの工夫(抽象化・可視化・構造化)

  • ここで記載されている内容・所属等は、2021年12月1日時点のものです。
  • 情報科ご指導歴は、教師歴と異なります。
  • 授業で使用した『Pスタディ』は開発中の内容です。商品版と内容が異なっている場合があります。
『Pスタディ』を使ってみようと思った理由
『Pスタディ』 「情報デザインの工夫(情報の抽象化・可視化・構造化)」 スライド教材より
『Pスタディ』 「情報デザインの工夫(情報の抽象化・可視化・構造化)」 スライド教材より

(前)情報デザインの単元ではピクトグラムを扱おうと考えていました。当初はプログラミングを利用したピクトグラムの作成を考えていましたが、アプリの使い方を理解するのに時間がかかり、生徒にとってはピクトグラムを考えるだけでなく、プログラミングの要素を学ぶ必要があり、負担が大きいと考えました。

そこで、アプリの操作が簡単なグーグルの図形描画を使うことにしました。ただし、ピクトグラムを作るうえで抽象化や色への配慮について説明が必要だと考えました。そのときに「Pスタディ」の資料を見て、「これ面白い」と思いました。ピクトグラムの資料の最初にお寿司屋さんの話が出てくるのです。

(藤)はじめに寿司屋のピクトグラムがあって、このピクトグラムがうまく表現できていませんという問いかけがあり、授業の導入部で生徒の興味や関心を高められます。また、説明も詳しく載っていて、スライドの資料だけで簡単に説明できると思いました。

授業をやってみての感想①(情報デザインの工夫)
授業の様子
生徒が授業で作ったピクトグラムの作品例 (『Pスタディ』にピクトグラムを作成するソフトは含まれていません)

(前)今までに指導したことがない単元だったので、どんな感じになるのか不安でした。ただ、短い実習時間にもかかわらず、生徒は集中して取り組んでいたと思います。

(藤)生徒同士で意見交換もできていましたし、ほかの生徒の作品を見て「この人、すごい!」という盛り上がりもありました。自分が見てもすごいと思える作品もありました。

授業をやってみての感想②(ネットワークの構成とLANの構築)
『Pスタディ』 「ネットワークの構成とLANの構築」 スライド教材より
『Pスタディ』 「ネットワークの構成とLANの構築」 スライド教材より

(藤)「ネットワークの構成とLANの構築」のスライドも一部使わせていただきました。実際にLANの構築をしてみようという形で、有線と無線とを選ぶところがあります。ネットワークの単元は座学中心というか、あまり生徒の活動がない単元になりがちですが、スライドには生徒が操作しながら考える問題が用意されており、普段は受け身になっているような生徒が周りと相談しながら考えていたので、とても良いと思いました。

授業でプリントなどの資料を用意する教員は多いと思うのですが、そこに「Pスタディ」で用意されているスライド教材をピックアップして、授業の補助、補足資料として活用できると思いました。

(前)ただ単に見て終わりとか説明して終わりではなくて、問題を解くとか考えるという場面が用意されているので、生徒が主体的に活動できるのが良いと思いました。特に座学中心の指導となるところに、そのような工夫が組み込まれているのはとてもありがたいです。

またそういう工夫があることで、思考力や主体性の評価にも使えます。観点別評価も「Pスタディ」をうまく活用すれば、十分にできる内容だと思います。

「情報Ⅰ」開始に際して
授業の様子
授業の様子

(前)年間のイメージは大体できていて、現在は「情報Ⅰ」の内容に対応できるような感じで指導しています。ただし、大学入試がどうなるかで授業のレベル感、どこまで教える必要があるのかということが変わってきます。限られた時数の中で指導しきれるかが心配です。

(藤)学習指導要領が変わって、高校での観点別評価が義務化されるという問題もありますね。観点別評価ができるような授業内容にしなければなりません。指導内容を「情報Ⅰ」に合わせるだけではなく、評価をどうするかまで考えなくてはいけない。本校では指導内容とその評価方法についてのイメージはできているので、いま2人で話しているのは、その観点別評価を5段階の評定にどう総括するかということです。

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教材の内容は、教材見本で確認ができます。