Pythonの特徴

こんにちは!
今回はPython(パイソン)を使ったプログラミングを学んでいきます。
パイソン…?

プログラミングってゲームやアプリを動かすためのものですよね。


そうですね。コンピュータに命令を伝えるための言語が「プログラミング言語」です。それにはたくさん種類があって今回学ぶのは「Python(パイソン)」という言語です。
たくさん種類がある…
Pythonはどんなときに使われるプログラミング言語なんですか?


いい質問ですね!プログラミング言語には得意分野があって,Pythonは「AI」の開発で使われることが多いんですよ。
へぇ~最近よく聞く「AI」はPythonでつくられていることが多いのか!


AIの開発だけではなく,Webアプリケーションなど,幅広く使える言語でもあります。
ってことは,Pythonが使えるようになるとつくれるものが増えるってことですね!


その通り!
ではさっそく簡単なものから体験してみましょう!
プログラミングの体験
プログラミングって,一瞬で計算してくれたりするんですよね。

計算と言えば,弟が九九の勉強を小学校でしているけれど,九九の計算もプログラムでできたりするのかな。


プログラムをつくることで,九九はもちろん,人間にはできないような大量の計算をすることもできますよ。
まずは九九のプログラムからみていきましょうか。
- for i in range(1, 10, 1):
- print(2 * i)


このプログラムは九九の2の段の答えを表しています。
画面右下にある「プログラム」ボタンを押して, 上のプログラムをコピー&ペーストし,「実行」ボタンを押してみましょう。
ほんとだ,2の段の計算結果が表示されたよ。


詳しい説明はあとでするので,ここではこんなことができるんだ,という理解だけで大丈夫ですよ。
print(2 * i)
は,2にある数(i
)をかける計算をした結果を表示してね,というプログラムです。
また,ある数(i
)は,
for i in range(1,10,1)
の部分で,1からスタートして10未満まで1ずつ増えていく数,という意味です。

いまのコードを消して,今度は次のプログラムをコピーし,実行ボタンを押してみましょう。何が表示されるでしょうか。
- for i in range(1, 10, 1):
- for j in range(1, 10, 1):
- print(i * j, end = " ")
- print()

すごい!一瞬で九九の計算が表示されたよ!

たった4行のプログラムを書いただけで九九の計算を全部するようにコンピュータに命令したってこと?


その通り。
かける数,かけられる数,それぞれ1から9まで,1ずつ増やしていきながらかけ算した結果を表示させなさいって命令したのよ!
print(i * j, end = " ")
は,i * j
の結果を表示したあとに改行せずに,
空白を表示するという意味です。
print()
は改行のために使っています。
僕でもこんなプログラムが書けるようになるかな…?


それぞれのコードにどんな意味があるのか,これから順番に学習していきましょう!
アルゴリズム

プログラムを書く前に,「アルゴリズム」って聞いたことはありますか?
聞いたことはあるけれど,説明しろって言われたら難しいな…

そうね…「手順」みたいな感じかな?


「手順」で大体あっていますよ!正確に言うと,「問題を解決するための方法や手順」
のことをアルゴリズムと言います。

このアルゴリズムをコンピュータが実行できる形式にしたものがプログラムですね。
つまり,さっきの九九表のプログラムでいうと…九九表を表示させたいっていうのが解決したい問題で…

そのための手順が,かける数,かけられる数を1ずつ増やしながらかけ算していくってことね!


そう!
1ずつ増やしながら…の部分をアルゴリズムと言い,それをPythonで書いたものがプログラムですね。

実は,このアルゴリズムは3つの構造
ですべて考えることができるんですよ。
3つの構造?


3つの構造とは,「順次」,「分岐」,「反復」です。
アルゴリズムの3つの構造
- ◆ 順次構造
- 1つの処理が終了したら,次の処理に進む構造
- ◆ 分岐構造
- ある条件によって2つの処理のどちらかを選択して実行する構造
- ◆ 反復構造
- ある条件を満たすまで処理を繰り返し実行し,条件を満たしたら次に進む構造


あらゆるプログラムがこの「順次」「分岐」「反復」を組み合わせることでできあがっています。
こんなイメージで表せます。
そうなの?!
この3つ以外のことはプログラムに書かれていないってことなのね!

なんだかプログラミングが簡単そうに思えてきたぞ…笑


これから,実際にこの3つのプログラムを書いて,どういうものなのかもう少し理解するようにしましょう。